揚げ浜式製塩

五百年程前から奥能登に守り伝えられてきた揚げ浜式塩田の塩造り。

海水を手間隙惜しまず塩造りに励む雇い人(やといど)たちの姿が今もあります。

 

春から夏にかけて朝早くから海水をくんで砂地の塩田に撒きます。

お日様の光と熱で乾いた砂を集め、再び海水で洗い流して「カンスイ」と

呼ばれる濃い塩水を採ります。

これを大釜に入れ、薪でじっくりと炊き上げ、おいしい揚げ浜塩を作っています。

長い工程のあとにわずかにとれる海の恵です。 

 輪島塩は資料館

  輪島塩はちょっとした資料館

  塩田作業に使われる昔ながらの道具が店内や屋外に

  展示されています。

 

   ここで、いくつか道具を紹介します。

海水をまく
ウチョケ(打桶)
海から海水を運ぶ
カヨケ(荒潮桶)
カンスイを採る
アイオケ(間壷)

海水をためる
スコケ(引桶)
砂をあつめる、ならす
スッパツ
砂に筋目をたてる
コマザラエ

砂をならす
エブリ(柄振)
集めた砂を入れる
タレフネ
濃度計・分銅など
小道具たち